ここ数日、季節が逆戻りしたかのような
肌寒い日が続いています。
5月下旬には観察館周辺でエゾハルゼミが鳴き始めたのですが、
ここ数日は寒さのせいか、太陽が出ていないせいか、
全く鳴かなくなってしまいました。
5月中は湿原内の水路でカモ類がよく見られていました。
特に例年と比べて、コガモやハシビロガモが多かった印象です。
現在ではコガモはいなくなりましたが、
ハシビロガモはまだ多く残っています。
また、湿原やその周辺で繁殖したカワアイサや
マガモの雛が見られています。
つがいですが、結局2個生んだ卵のうち、1個は孵化せず、
先に生まれた雛1羽が活発に動き回るようになってからは、
残った卵を抱くのをやめてしまいました。
5月中旬までは雛1羽を連れて湿原内を歩く
つがいの様子がしばしば見られていましたが、
湿原と山の際にあるハンノキ林内にいることも多く、
また湿原の草丈が高くなってきたこともあいまって、
段々と姿が見にくくなってきていました。
5月下旬になると、雛を連れずに親鳥2羽だけで湿原内を歩いている
様子も見られ始め、高い草に雛が隠れてしまっているのかな
とも考えていました。
しかし、5/27に親鳥2羽だけで、観察館正面から
河口の方まで長距離を飛翔していたのを見て、
どうやら子育てに失敗したのではないかという結論に至りました。
(雛はまだ飛べない時期なので、雛がいれば親は雛と一緒に
歩いて移動を行います。)
6月に入ると湿原の草があまりない開けた場所にも出てくるようになり、
足元に雛を連れていないことが確認できました。
最近はつがい同士が離れた距離で行動していることが多いです。
一方で観察館周辺では他にも複数のタンチョウが繁殖していますが、
雛が順調に成長しているつがいも見られています。
| 雛に餌を与える親鳥 カレイの仲間を与えていました |
野外観察カメラ正面のつがいは今年も繁殖に失敗してしまい、
再営巣も時期的に遅いので厳しそうといった状況です。
来年また無事に繁殖してくれるでしょうか。
カメラ対岸にあるオジロワシの巣では、
4月下旬に2羽の雛を確認していました。
5月に入ってから観察を続けていたところ、
巣内で雛の頭が3つ見え、実は3羽の雛がいたことがわかりました。
5/14のドローン調査での様子 3羽の雛が見えます。 |
※ドローンでの調査は関係法令に則って許可申請を行い、
また鳥類の繁殖の妨害にならないよう、短時間で行っています。
カメラ正面の巣はその後も雛が順調に育っています。
また観察館周辺の複数のオジロワシの巣でも、雛の孵化が確認されており、
現在でも親鳥が出入りしていることから、
その他の巣でも雛は順調に育っていると考えられます。
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