だいぶ間が空いてしまいましたが、
大黒島調査の様子その3、最終回です。
調査前半の様子はその1、その2にまとめてあります。
1日目の調査を終え、
島に上陸した地点でテント泊をしました。
夜8時ごろを過ぎるとコシジロウミツバメが巣に帰ってきたようで、
テントを張った場所の周りを多くのウミツバメが飛び回っていました。
鳴き声が特徴的で、とてもにぎやかでした。
(鳴き声を録音し忘れたのを悔やんでいます)
次の日、27日は島から帰る日でした。
帰り支度を整えて、船に乗り、
港に帰る前に島の周りを1周し、
海鳥のコロニーの様子を観察しました。
島の西海岸の崖にはところどころ小規模なウミネコや
オオセグロカモメのコロニーがあり、
それに加えて島の東側(町からは見えない裏側の部分)には
大きなウミウのコロニーも見られました。
島の東側、沖に面したウミウのコロニー 白く見えるものは糞で、崖が白くなっていることから 多くのウがいるのがうかがえます。 |
ウミウのコロニーの近くの海面にはヒメウも浮いており、
ヒメウも島で繁殖していると考えられます。
島の北東部分にまわるとケイマフリの小群も見られました。
海面に浮くケイマフリ 館長撮影 |
大黒島周辺では夏でもケイマフリは見られるものの、
島で繁殖しているかどうかは不明だそうです。
今回筆者は初めての大黒島調査でしたが、
コシジロウミツバメやカモメ類など、
数多くの海鳥が見られ、大黒島が海鳥にとって貴重な繁殖地なっている
ことが実感できました。
年に1回しか行けない調査ではありますが、
来年以降も調査に赴き、
海鳥の繁殖状況や、それ以外の鳥類相も
長期的に記録できればと思いました。
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