2024年7月4日木曜日

大黒島調査に行ってきました(その2)

前回に引き続き、6/26〜27に行った

大黒島調査についてです。


上陸してから赤いルートで島の南まで移動し、

ルートの終点で海鳥の定点観測を行いました。


定点観測した場所から下を見ると、

岩場で多くのゼニガタアザラシが休憩していました。




正面崖の上では抱卵中のオオセグロカモメが。

草の中で座っているのが抱卵中のオオセグロカモメです

また、沖をスコープで眺めると、

オオセグロカモメ、ウミネコの他に

ウミウ、ヒメウ、ウトウが海面に浮いていました。

ミズナギドリ類やアビ類は全く見られず、

見られた鳥たちも数はあまり多くはなかったです。


定点観測をしていた場所の地面には

ウトウの巣穴がたくさん開いていました。

ウトウは日が沈んで、暗くなり始めた時間帯に

沖合から巣穴に帰ってきますが、

定点観測でそこまで数が確認できなかったということは、

もっと沖合の方まで餌を探しに行っているのでしょう。

ウトウの巣穴
前回紹介したコシジロウミツバメの巣より大きめです


定点観測場所から一旦来た道を引き返し、

島の最南端部分にある灯台にも足を伸ばしました。


地図の赤いルートから、灯台への分岐付近

(地図でいうと大黒島海鳥繁殖地と書かれたところの

「島」の上のポイント)

は沢沿いなのですが、森林ではなく湿地になっており、

周辺と植生が異なっていました。

写真中央部分に沢が流れる

灯台へ向かう尾根沿いは相変わらずフキが生い茂る道でした。


灯台付近はオオセグロカモメのコロニーになっており、

先週紹介したウミネコのコロニーほど大きくはないのですが、

多数のオオセグロカモメがいました。

厚岸灯台
1890年完成、1937年に改築されたそうです。


オオセグロカモメのコロニー内には抱卵中の巣もありました。
写真撮影後長居はせず、退散しました。

コロニー内にはところどころコシジロウミツバメと思しき

翼が散乱しており、オオセグロカモメもウミネコと同様に、

ウミツバメを捕食しているようです。

散乱するウミツバメの翼

灯台付近を調査したあとは、また来た道を引き返し、

上陸した地点まで戻ってテント泊をしました。



意外と紹介する写真が多そうなので

2日目の様子は次回にします。

次回最終回です。

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