2026年3月22日日曜日

タンチョウがよく見られました

2026/3/22 晴れ 最低気温:-3.2℃ 最高気温:8.5℃


晴れの日だと気温が上がり、日差しの温かさを

感じる日が多くなってきました。

ただ、くもって風が出たりするとまだまだ肌寒いです。


3月中旬になって、湿原内でタンチョウを見る頻度が

高くなってきました。


3月頭に観察館の脇を流れる大別川の上流に

タンチョウのつがいが帰ってきましたが、

その後別寒辺牛川沿いにも、観察館の上流と下流に

それぞれ1ペアずつが帰ってきました。


まだ今年の行動範囲やなわばりが定まっていないのか、

下流のペアは上流ペアがいる横を通り過ぎて、

さらに別寒辺牛川の上流まで大飛びすることがあります。


また下流のペアは3/17に巣作りをするような行動が見られましたが、

それ以降その場所に居着く様子はないため、どうやら仮巣作りだったようです。


まだ湿原内は草丈が高くないので、タンチョウがいれば見つけやすいです。

観察しているといろいろな行動が見られるかもしれません。

ペアでダンスする下流ペア


さて、今週3/17に環境省から最新のレッドリスト(絶滅の恐れのある

生物をまとめたもの)が公表されました。

https://www.env.go.jp/press/press_03312.html


長年の保護活動が実を結び、絶滅危惧のランクが引き下げられた

種(トキやアマミヤマシギなど)もいれば、身近にいるように思えても、

実は数が減っていて絶滅危惧のランクが上がった種(キンクロハジロや

ウミネコなど)もいました。


そんな中でタンチョウは絶滅危惧Ⅱ類(VU)から、

準絶滅危惧(NT)へとランクが引き下げられ、

「絶滅危惧種」というカテゴリーではなくなりました。


タンチョウは「1952年時点で確認された個体数は

僅か33羽にまで減少したが、(中略)、

2025年1月の調査では、1,927羽が確認された」とされ、

保護活動が功を奏して数が増えてきました。

※上記リンク参照


ただ、絶滅危惧のランクが下がったからといって、

もう保護活動をしなくてもいいというわけではありません。


現時点でもタンチョウは国の特別天然記念物や、

種の保存法により国内野生希少動植物種に指定されています。


またタンチョウは広い湿原の中で繁殖し、

湿原にいる多くの生き物を餌として利用するなど、

貴重な自然環境である湿原を象徴する鳥です。


今後湿原環境が減少していけば、タンチョウの生息できる場がなくなり、

また絶滅が危惧される鳥に逆戻りしてしまいます。


また、近年では高病原性鳥インフルエンザに罹患するタンチョウも

増えてきており、冬期に給餌場に集まるタンチョウたちの間で

インフルエンザのまん延をどう防ぐかも保護の課題の一つになっています。


タンチョウについては今後の保護活動だけでなく、

数が増えてきた事による人とのあつれき(酪農業への

被害、交通事故など)へどう対応していくのかも

考えていかなければなりません。


観察館では厚岸町内でのタンチョウの調査を継続し、

タンチョウの生息状況の動向を追跡していこうと考えています。



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