2024/05/18

海霧や森の夏鳥など

 2024/5/18 晴れ 最低気温:10.2℃ 最高気温:22.1℃


今日は風が少し強かったですが、気温が上がって暖かい一日となりました。


現在町内の子野日公園で開催中の「あっけし桜・牡蠣まつり」にも

多くのお客様が訪れていました。

多くの桜は散ってしまっていますが、遅咲きのものは見ごろなようでした。

桜・牡蠣まつりは明日までです。


今週は観察館から見える山の斜面の木や、

湿原内の草が一斉に葉を出してきたようで、

先週と比べて緑の面積が増えてきました。

5/17 観察館2階から
青空と芽吹き出した緑が映えてきれいでした

ちなみに上の写真の真ん中のほう、厚岸の海側に当たる方角に

雲が帯状になって見えると思います。

これは雲ではなく、海上で発生した海霧で、

厚岸の沖を流れる冷たい海流(親潮、千島海流)によって

暖かい空気が冷やされてできたものです。


海上でできたものなので、厚岸の町中が晴れていても

海沿いだけ霧が濃くかかっていることはよくあり、

風向きによっては町中にも濃霧が流れ込んできます。

5/16 道の駅コンキリエから海上の海霧を撮影
このとき町中は晴れでしたが、このあと霧が流れ込んできて夕方は濃霧でした。


上の写真を撮る30分ほど前に海岸線沿いにある「あやめヶ原」から撮ったもの
この展望台からは晴れていれば海がきれいに見えるのですが…
完全に濃い霧の中でした。



観察館周辺の鳥ですが、

先週までよく見られていたカモ類がほとんど見られなくなりました。

まだ残っているのはコガモとウミアイサが少々という感じです。


湿原の上空をアマツバメが飛び回る姿もよく見られますが、

今週はその中にショウドウツバメが混じっていました。


また観察館裏の広場ではノビタキがよく見られます。

黒い背中とオレンジ色の胸が特徴的なオスはよく目立ちますが、

時々地味なメスも一緒に芝生で餌をとっているようです。

観察館裏のノビタキのオスとタンポポ


カワラヒワも10羽ほどの小さな群れが芝生で餌をとっている姿が

よく見られ、じっくり観察すると翼の白い部分が目立つ

亜種オオカワラヒワが混じっていたりします。


町内では、早朝に森の中に行くと夏鳥のさえずりが賑やかです。

よく聞こえるのはコマドリ、キビタキ、アオジ、アカハラ、ミソサザイなどで、

針葉樹が多いところではヒガラ、ルリビタキ、トラツグミなども聞かれます。

5/17はアオバトを今シーズン初確認しており、

森の中で特徴的な声が聞こえるかもしれません。


厚岸町内で森の鳥が観察しやすく、簡単にアクセスできるところは、

海岸線沿いにある「あやめヶ原」や「愛冠岬」周辺です。

周辺にはクマも生息しているので、一人での行動はなるべく避け、

痕跡を見つけたら引き返すなど、安全に気をつけて観察してみてください。

最後に…

<今週見られた鳥> 太字は観察館から見られたもの

マガモ、コガモ、キンクロハジロ、カワアイサ、ウミアイサ、エゾライチョウ、アマツバメ、

ツツドリ、キジバト、アオバト、タンチョウ、オオジシギ、キアシシギ、ウミネコ、

オオセグロカモメ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、トビ、オジロワシ、コゲラ、

アカゲラ、クマゲラ、ハヤブサ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒガラ、

ヤマガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ショウドウツバメ、ウグイス、エナガ、

センダイムシクイ、エゾムシクイ、メジロ、ミソサザイ、ムクドリ、アカハラ、コマドリ、

キビタキ、ノビタキ、スズメ、ハクセキレイ、ビンズイ、シメ、カワラヒワ、アオジ、

(ドバト)

合計:53種


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